ぼっちですがシニアですがなにか

天然お気楽でも真面目に生きてます

高齢の母の死後に起きた不動産売買トラブル

2015年に83歳だった母が売却した不動産の契約に、本人の死後にケチがついて、
相続人の私が損害賠償で訴えられた裁判が終わりました。


裁判では「言いがかり」認定されましたが、
以後黙らせるために少し和解金を支払いました。



2015年、
3年前に父を亡くした母は老人ホームの入居資金にするため
住んでいた家と土地を売却しました。


思いついたら即実行!のパワフル高齢者だったので、
相談されて油断した私が気づいた時にはもう温泉地の老人ホームにいました笑


イベントの写真にたくさん写りこんでいたので、きっと楽しんだことでしょう。


そして2019年に87歳で亡くなりました。


翌年、「地盤沈下の損害賠償金請求」の配達証明がいきなり私に届いて驚きました。


売却からすでに5年経っていて、責任を問われる期間内でもありませんが、


売却当時に発生していた地盤沈下を故意に告知しないで買わされたので大損害!
とあります。


「だまされたから弁償しろ!」
「2週間以内に振り込みなさい。さもなければ…」なんて脅し文句と、


工事費用としてかなりの額の弁償金額(でも、まだ工事も何もしていない)
が書かれています。


すぐに弁護士を頼んで詳しい資料を送っていただくように購入者にお願いし、
こちらはこちらで独自に調べ始めました。


相手方は、「資料は裁判でみせますが、(裁判に)されたくないでしょう」なんて
謎の圧力もかけてきて、頼んだ資料を何も出さずに早く払え!と言うばかりです。



そのうち、仲介業者の社内保管の資料から
「売却仲介時の調査で地盤沈下の事実はなかった」
と、証拠が出てきました。


やっぱりです。
母が生きていた間に、地盤沈下なんて誰も聞いたことがありません。


裁判の時点で行った地盤調査では、いま現在は確かに少し沈下があるようですが、
いま現在の状態を言われても…。5年も前に手放したものですし



それからしばらく静かになったと思っていたら、
今度は訴訟を起こされて裁判所に呼び出されました。


裁判では、売却前に「家が傾いている」と(母に)指摘したことがあるので、
母は知っていたはず、という人を1人、2人と出してきましたが、


証言者はみんな、明らかに購入者と金銭的利益が一致する人たちだったので
裁判で却下です。


そして、今回の件は、母の「死」を待って、
本人が回答できなくなってから連絡してきたらしいこともわかってきました。


私は初老の女一人ですから、
脅せばちょろいもので泣きついてきて払うに違いない、と思われたのでしょうか…。


とにかく沈下なんて、なかったものはなかったのだから、
「1円も支払う義務はない旨の判決となります」と、裁判官も言うものの、


今後も、何を言い出すかわからないような言いがかりが続いて、
何度も裁判を起こされたり、
不快な要求や関わりを持たされたりする可能性があるため、


和解金を少し払って、ここで縁を切ったらどうでしょう、
と、提案されました。


金額は、地盤調査代の手数料(実にわずかな金額)のさらに半分です。


そこで、裁判所が言うとおりの金額を渡して、
「以後一切の何の請求も出来ない、(相続人に)何の債務もない」


と、裁判所が作成した「和解書」をいただいて決着しました。


次は私の死後を待って、子や孫の代まで続くと思ったら心底ぞっとしますので、
この文言が裁判所からいただければ、もうそれでいいです。



こんなことをしてお金を稼いでいる人たちだったのでしょうか…。


まったく腹立つったらないですが、
外に出て見上げたら、一瞬すぅーっと晴れて頭に白いゴミが落ちてきて、


ゴミですか?笑
そこにいるんでしょう。 笑わせてくれます。


終活として、一つ無事に片付きました。